講師:佐伯正隆 会員
どんとこい税務調査 〜10ヶ条から学ぶ

城南ブロック 青野友信

 青年部例会が11月11日に会場(全水道会館)とZoomとの併用で開催された。テーマが税務調査ということもあり、57名(うち会員外19名)と多くの参加があった。90名収容の会場は感染対策のため、人数を制限し、21名が集まった。

 講義では、「納税者には納税者の権利があり、その権利を自覚して税務調査に対応することが求められること」や、「税務調査に対して代理人である税理士が対応するために、税理士各々が納税者の権利について研究し、憲法や国税通則法などについても精通しておく必要があること」や、「税務調査10ヵ条」の活用方法などを通し税理士としての税務調査への心がまえなどについて述べられた。

 質疑応答では、「調査の通知があったがコロナ禍のため延期になっている調査は、これから事前通知がくるのか」「税務調査でパソコンの閲覧は認めなければいけないのか」

「質問検査権に資料を複写する権限は含まれているのか」「査察があった時の対応について」といった、参加者が現在行われている税務調査への対応についての報告と議論が行われた。査察案件の報告は、自分の日常では接することがないため、情報が聞けて勉強になった。また、税務調査において調査官が個人の携帯で資料を撮影しようとしたことがあるなど、問題がある行為を行っている調査官がいることも報告された。

 東京での税務調査は10月1日から解禁状態となり、自分自身、現在飛び込み案件を含め4件の税務調査に対応中である。コロナ禍での緊急事態宣言の下、税務調査が中止となっていたため、約2年ぶりの税務調査に不安を感じながら対応しているが、今回の研修を生かし今後の対応を行っていきたい。

 研修会の後に有志で懇親会を行い、そこでも様々な情報交換がありました。なかなかコロナ禍前のようにはなかなかいきませんが、懇親会で得られる情報も自分のような若輩者には貴重なものが多いです。また、皆様とお会いできるのを楽しみにしています。

(あおの・ゆうしん)